国内普及率100%超えの羽毛布団お手入れ方法をご紹介します。

羽毛布団のお手入れ・クリーニング方法

 

こんにちは。ゆりかごの今藤です。

 

今回は、羽毛布団のお手入れ方法についてご紹介していきたいと思います。日本で羽毛布団は1人一枚以上の普及率となっています。それだけ掛け布団として親しまれていますが、お手入れの仕方について「よくわからない」という方が多いのではないでしょうか?

 

羽毛布団は天然の鳥から取れる素材を使用しています。素材の違いから当然ですが、綿や化学繊維の掛け布団とお手入れの仕方は全然違いますよね。

 

お手入れができてなければ(カビ・ダニ・羽の吹き出し等)睡眠環境を悪くしてしまう原因になってしまうのです。

 

ではまず、羽毛布団の特性からご紹介します。

羽毛布団の特性

羽毛布団はダック(アヒル)、グース(ガチョウ)から摂取する鳥から取れる素材です。なので、一概に羽毛布団といっても製品の質は大きく異なります。

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上の画像はダックとグースの剥製を並べたものになります。鳥によって大きさが全然違うということがわかりますよね。

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取れるダウンが大きいほど、保温力と製品の持ちが変わってきます。

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左がダウンで右がフェザーです。ダウン率が低くて、右のフェザーの混入率が大きいと保温力低下。またそれ以上にフェザーの芯の部分が残ることで、側生地を突き破って側生地の破損、羽毛の吹き出しの原因になります。

他の掛け布団とは異なる羽毛布団のポイント

・ダウンによる空気層ができることで高い保温力・放湿性(湿気を逃す)がある。
・天然の鳥由来の油分でコーティングされている。
ダウンの大きさフェザーや夾雑物(ゴミ)の混入率で製品に大きくばらつきがある。

こののことを踏まえてお手入れをしていかなければ失敗してしまう原因になるので抑えておいてください。

 

羽毛布団お手入れの方法について

①基本的に羽毛布団ではなく、カバーを洗濯する。
②日干しする。(月1~2回)
③クリーニングする。(2~3年に1回)

 

①基本的に羽毛布団ではなく、カバーを洗濯する。

羽毛布団は洗濯・クリーニングすることで、中の羽毛はどうしても劣化します。なので、基本的にはカバーを洗濯するようにしてください。

カバーは頻繁に洗濯できるものがおすすめです。

 

②日干しする(月1~2回)

綿の掛け布団と比べて、羽毛布団は放湿性があるので、そこまで頻繁に干す必要はありませんが、寝室の環境よって湿度が高い場合、湿気が籠もってダニやカビが生える原因となりますので、月に1~2回程度日干しすることをおすすめします。

羽毛布団を直接日干しすると側生地の劣化につながるので、カバーを掛けた状態で、片面1時間、両面で2時間程度。

【NGポイント】

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・布団叩きで叩かないでください。中の羽毛が破損します。
・朝や夕方の湿度が高くなる時間は控えてください。

 

③クリーニングする。(2~3年に1回)

ご家庭の洗濯機や、コインランドリーで洗ってるという人もいますが、間違いなく言えるのは洗うことで羽毛布団は劣化するということ。そして羽毛布団を洗って湿気が残ってしまった場合、より匂いやカビの原因になります。また中の羽毛がダマになってしまうことで保温力がなくなってしまいます。

信頼できるところでクリーニングすることをおすすめします。

・水洗い推奨

羽毛自体、油分でコーティングされていることで絡み合うことなく、長い間ふっくらと空気層を維持することで高い保温力を出しています。

それを洗濯洗剤で洗ってしまうと油分が剥がれてしまうので、ダマになってしまい保温力がなくなってしまいます。一度ダマになって絡み合ってしまった羽毛は復元しないので注意してください。

水洗い後、中に湿気が残らない状態まで乾燥することで気持ちよく使うことができます。

【NGポイント】

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羽毛が吹き出ししたらクリーニングできません。

使用具合によっての側生地の劣化・フェザーが側生地を突き破ることによって羽毛が吹き出します。その場合、クリーニングすることでよりひどくなってしまいます。

羽毛が吹き出したまま、使用してる方が結構多くいらっしゃいますが、鳥の羽が寝室で舞っている状態で寝てるということです。体や呼吸器官、アレルギー等引き起こす原因なのでリフォームか買い替えてください。

 

 

収納の仕方について

シーズンオフでの保管方法です。ビニール系の袋、布団圧縮袋は使用しないでください。

ビニール系だと放湿性がありません。乾燥後だとしても湿気は残ってるので、匂いやカビの原因になります。また、布団圧縮袋を使用することで保温力は低下します。

圧縮袋NG

日干ししたのち、不織布バッグ、通気性のいいものに入れて、できるだけ湿気がこもらない場所で保管してください。

睡眠環境を気持ちよく保つためにぜひご活用ください(^^)